スーパーマーケットでは、営業しているその裏で万引き被害を受けることが多々あります
夕方のニュースなどで、万引きGメンによる万引き犯を捕まえる特集ニュースを見たことはあるでしょうか?
お店の規模や売り上げによって差はありますが、スーパーでは私服警備員を配備して万引きの取り締まりを行っています
万引きをする人は見つかってないだけで、たくさん隠れているため、お店は日々万引き犯による被害を受けてしまいます
本日は万引きが起きた際のお店側の対応は?万引きについて思うこと、万引きを起こさせないためにどのようなことをしているか?を書いていこうと思います。
万引きが起きたとき
店内で商品をバッグやポケットへ入れる瞬間を従業員が見たときにはまずは上長へすぐに報告を行います。その後、疑わしい人の動きを注視し様子を伺います。そして店の外へ出たときに、従業員が声をかけて捕まえる、かと思いきやあまりそれは行われていません。
ニュースでもよく見るように万引き専門の保安員(Gメン)の方にしっかりと証拠を掴んでもらった上で声を掛けることが多いため、保安員の方に任せているケースが多いです。
もし従業員から報告を受けたとしても、見間違えの可能性もゼロではないため、上長も報告を受けたとしても確信を持てず、捕まえるまでの行動に移すことができません。
万が一万引きが行われていないのに、万引き犯として捕まえてしまっては大惨事となってしまいます。万引き犯も監視されていると勘づいてしまえば、盗んだ商品をその辺に置いて犯行を無かったことにしたりするので、「盗った所」+「店外を出る所」の2点の証拠をきちんと押さえなければなりません
そのため万引きを行ったかどうか、疑わしい行動をした人を見た場合は、その人の顔を覚えて次回来店時に警戒をしたり、万引きさせない工夫を行います
万引きを起こさせないためには
お店側としては盗られないようにするために売り場で「いらっしゃいませ」の声がけ、狭い通路の巡回、防犯カメラの設置、などが行われています。
盗られた後の対応は保安員や警察の方に任せる部分が多いですが、盗られる前の段階においてはお店は盗られないお店作りにしています
盗られないようにするためには、お店を盗られにくいお店と感じさせる売り場へ変えるしかありません。
一番の対策としては従業員が巡回しながら「いらっしゃいませ」の声がけをすることで、見ているという印象を持たせることが出来るので一番効果があります。声掛けによる挨拶でお店が活気づいていると、あちこちから従業員の目がある、と思わせることが出来るので、大きな抑止力へと働きます。
また、万引き犯は盗むときには狭い通路や死角を選んでマイバッグやポケットに入れるため怪しそうな人がそこへ入り込んだら従業員がそこを巡回して出来ないように圧をかけます
仮に死角のような場所だとしても、近年の防犯カメラはどんどんと進化しているため盗ったところの証拠は残るでしょう
万引き犯が捕まったときには?
保安員により万引き犯が捕まった後には、裏のバックヤード、事務所にて盗んだものを取り出し店長からの簡単な取り調べが行われます。
名前や年齢、家族の有無(身内への連絡先)、盗んだ商品の確認、などをして、警察へ連絡します。
ほとんどの場合瞬時に警察へ連絡されます
お店としては店長も他の仕事で忙しいので、万引き事件に関わる時間は無く、他の従業員もバックヤードを使用したいのに、万引きのせいで占拠されては仕事の段取りが悪くなるためすぐに警察に受け渡す形です
それに盗られた商品が「冷蔵・冷凍」商品では、場合によっては廃棄へ回ってしまうため捕まえたとしても損ばかりです
万引きをする層
万引きをする理由として、お金が無い金銭的な生活の困窮だけではなく、心理的なストレスや孤独感、ゲーム感覚のスリル感を味わうためという動機もあるそうです
特に近年目立つ高齢者による万引きは、お金があるにも関わらず万引きをする心理的な問題が引き起こしていることが多いと聞きます
お店側としては理由はどうであれ万引きはれっきとした犯罪ですので、許すわけにはいきません。きちんと根本の原因から治っていくように反省して更生してもらわなければなりません
万引きはマイバッグで急増
近年はレジ袋が有料になったことでマイバッグでの買い物が増え万引きの件数も増えてしまいました。万引き犯は万引きした商品をマイバッグに入れることで、購入済の商品なのか、万引きした商品なのか判別がつかないようにしてしまうからです。
実際にレジ袋が有料化となりマイバッグ持参者が増えたことで万引き件数が約3割ほど増えたというニュースもありました。
大体のお客さんは買い物中にマイバッグを広げて買い物をする、という姿は見ないので、手元の近くにマイバッグを広げていたり、不自然に持っていたりすると怪しまれてしまいます
万引き犯の挙動
万引きしそうな人はやたらと周りをきょろきょろしていたり、早足になっていたり、おんなじ所をグルグルしていたり、普通の買い物客とは違った動きをしているので怪しいな、と見えます
特に保安員(万引きGメン)の人はプロですので他のお客様と違和感があればすぐに気が付くでしょう。
捕まえた後に逆切れをされたり、刃物を突き刺してくることもあるようなので、Gメンの方は命懸けでやってくれてることを見ると感謝しかありません。
警察到着後
警察が到着したらあとは警察の人へ引き継ぎます。
初犯かどうか?取り調べが行われたり、万引きしたところの現場検証をしたりしています。
数時間確認作業が行われるのでスーパーの駐車場にパトカーが停まっていたら万引きがあったんだな、ということになります
感想
万引きをされてしまうと、お店はその分の原価を取り戻すのに4個も5個も売らなければなりません。万引きが多々行われてしまうと利益がでなくなりお店が継続できなくなってしまいます・・・。
また、店長も他の仕事を後回しにして対応しなければならないため帰るのも遅くなってしまいます。
万引きもれっきとした犯罪なので、興味本位で、やスリルを味わいたい、などの動機でやってしまうと人生を棒に振ることにもなるのでやめましょう
ちなみにですが、年末年始が近くなるとお酒類やカニ、数の子など価格の高いものが狙われ気が付いたら盗られているケースが多々あります。
酷い場合だとカートに山盛りに積んでそのまま外に出られて仲間が待ってる車に詰め込まれて逃げられるなどのケースもありました
転売目的もあるのかもしれません。警戒していても相手が盗みのプロ集団であった場合防ぐことが難しかったりするのでこれからの時期は警戒がより一層強化しないといけません・・・。
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