スーパー 技能実習生

その他、日々の感想

技能実習生受け入れなぜ?

近年日本では人を募集しても来ず、労働力不足と言われています。ブラックだから。。。賃金が低いから。。。という理由?もあるみたいですが、その人員不足を埋めるため機械化の導入外国人技能実習生の受け入れを進める企業が増えてきています。

スーパーマーケットにおいても外国人技能実習生を見かけることが多くなっています。

色々な決まりがあり、スーパーでは主に製造加工に関わる業務のみ受け入れ可能とのことで総菜、水産、ベーカリーなどの製造部門にて採用されています。

企業によっては受け入れを積極的に行っている所もありパートナ―の募集をしてもなかなか人が集まらない。。。という状況を技能実習生を受け入れることで対策しています。近年はベトナム籍の人が割合として多くなっており、年々街中でもベトナム人を見かけることが多くなってきました。

技能実習生に対してはニュースの中であまりよくない報道を見ることも多々ありますが、実際の現場で働く者としてどのような印象を持っているかまとめていこうと思います

実際に実習生と働いてみて

私は水産部門にて技能実習生と仕事をしていますので水産部門としての視点で書いていきます。

結論として思うことは実習生は真面目で一所懸命に働き努力家な人たちという印象があります。

もちろん人によって差はありますが、全体的には真面目な人たちばかりで、難しい日本語を勉強し、働きにきています。技能実習生制度はいろいろ細かいルールがあるそうで、実習生として来ている以上は実習先の企業のみで働くため、転職も出来ず、来日するに当たって仲介業者への支払いで100万ほど払い(借金を背負って)やってきている人が多く覚悟を持ってきている印象があります。

技能実習生と言いつつも出稼ぎ労働者的な形で来ている人がほとんどですので、借金の返済と母国への仕送りのために頑張って働いています。大体年齢は18歳~30歳の若い人たちが来ており、ベトナムの文化では家族を大切にする風習が強いため家族に仕送りという形で頑張っています。

しかし現場としては日本語能力が低い人たちが増えている現状もあるため、教え方が非常に難しい状況になっていることも事実としてあります

特に水産では魚の名前や商品名調理方法など専門的な業務を教えていかなければならないのでその伝え方が難しく、なんとかジェスチャーを踏まえて行っている状況です。

また、日本語は話すときは口語的になるのでお客さんからの質問に対して技能実習生が答えられずトラブルが起きたり・・・なんていうこともあります。商品の場所を聞かれたり、調理の依頼を受けたときに十分に聞き取れておらずお客さんからクレームが入ってしまったり。。。

ですが、仕事を早く覚えたり、調理もセンス良く行うことが出来ているためとても大きな戦力として貢献してくれています。

お刺身の調理や丸魚の調理をやったことが無い状態から出来るようになるまでの成長が早いので教えがいもあります。

特にチーフからの指示に対して素直に従ってくれるためとても仕事がやりやすいです。

技能実習生制度は3年間は人員を確保できる一方で、現場としては教育(言葉の壁)やお客さんとのトラブルのリスクを抱えているためメリットデメリットが混在しています。

確かに人員の募集をしても人が来ない、という状況があるのは事実なので外国人技能実習生を利用することは理解できますが個人的にはこの制度に頼りすぎるのは良くないことだと思っています。

技能実習生という制度は表向きは日本で技能を習得し、経験したことを母国で活かすという名目で来日していますが、実際は日本への出稼ぎ労働者として来ている人がほとんどです。しかし制度上転職が出来ない環境のためパワハラやセクハラがあったときには逃げ出して雲隠れ、なんてことも頻発してしまいます。

会社から逃げ出している実習生が多々いる、ということもニュースで取り上げられているのをよく見ますが、多くの実習生はいい人たちなのであまり悪い印象が流れてしまうのは悲しい出来事でもありますが・・・。

実際には日本全体、会社全体として外国人技能実習生に頼らずに回るオペレーション、特に機械化を進めて人が働く環境を減らして欲しいなと思っています。

スーパーで言えばレジがセルフレジになったり、発注作業が機械化されたり、ネットスーパー化がどんどん広がったりして、人が介さない環境になってもらいたいです。

技能実習生制度を使わずとも、働く人、働きたい人はまだまだ日本にいるはずですので、機械化で減らすところは減らし、人を投入しなければならないところは適切な賃金の下募集する、ということが出来るといいなと思います。

技能実習生制度を批判するわけではりませんが、3年間で帰国してしまう制度上教えても教えても3年おきに入れ替わってしまうことは現場としては人が育たない環境、いわばその期間限りの一時しのぎのような感覚ですので、長く勤めてくれるパートナーを教育し、チーフ、サブチーフがいなくても回せるようなベテランパートナーを築いた方が戦力として発揮できるので技能実習生制度に頼りすぎず、運営することができればいいなと思います。

個人的には異文化交流など全く経験が無かったので、一緒にベトナム実習生の人と働けたことは文化を知れて面白く日々楽しいのですが長期的に見て会社としては人が育たないことを考えると良くないのでは。。。と思ってしまいます。

交流を通して

ちなみにですが個人的にベトナムの文化が気になったので、教材を買って勉強したりベトナム料理を食べたりしています。

なかなか勉強は捗らないですが。。。ベトナム語は発音が難しいのでおすすめはしません

実習生にインスタントのフォーを貰ったり、ご飯を食べたりして交流しています。フォーやバインミーなどは日本人の多くは口に合うと思います。美味しい!

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